私たちが伝えたいこと|横須賀共済病院職員からのメッセージ

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各部門で活躍する看護師

【東日本大震災】横須賀共済病院・医療救護班の活躍

横須賀共済病院は、神奈川県の指定する災害拠点病院であり、3月11日に発生しました東日本大震災に対して、3月14日、神奈川県知事より病院協会を通じて、被災地内の避難所への派遣依頼があり、3月16日より福島県に、医療救護班を派遣し、活動してきました。

第1班から第8班まで一班あたり4日~5日間の活動となり、活動時期に合わせた様々な救護活動を行いました。現地では、診療所・避難所での診療の介助、メンタルヘルスケア、衛生環境の現状把握と指導、被災者の放射線測定などを実施。

そんな中でも横須賀共済病院らしい活動も実施していこう、ということで看護部の教育環境である「フィッシュ!哲学」(楽しく快適な職場環境づくりへの心がけのこと。当院看護部でも組織にいる全員が明るく楽しく仕事をし、周囲の人間に関心を寄せ、コミュニケーションを図ろうという取り組み)を実践し、メッセージカードの作成や、診療室の入り口の飾り付けなどを行いました。これらは心にゆとりを持ち、周囲との調和を図りながら、どんな状況でも楽しく仕事をするという私たちの目標が、形となっています。医療救護班として、活動に参加された方々から、実際に行ったこと、感じたことなどを話していただきました。

高橋亮(手術室 11 年目)

看護学校時代の友人が岩手県の大船渡で被災しまして、震災が起きたときの話を聞いていました。そして「自分には何ができるのか」を真剣に考えまして、 CCU での経験、救命救急センターでの経験、そして現在の手術室での経験を活かして、被災地の皆様の役に立ちたいと強く思うようになりました。

ただ個人的な話ですが、私の子供がまだ 1歳なので、「もし私に何かあったら」という思いもあり、家族に相談したところ、「何のために看護師になったの?何故行かないの?是非行ってきてください」という心強い応援がありまして、気持ちよく行くことができました。

実際に被災地に行きまして、診療所・避難所での診療の介助、メンタルヘルスケア、衛生環境の整備など、様々な経験をする中で、「看護師としての自分の価値」を再度見直せたような気がします。

「何故自分は看護師になったのか?何故ここで働いているのか?」看護師になったばかりの原点に戻れました。患者さんの立場に立った看護を再度、自分なりに見つめ直し、看護師が患者さんのそばにいることで大きな安心感を与え、患者さんと向かいあって接し、耳を傾けることが大切である、という初心に戻る貴重な機会になりました。横須賀共済病院は 3月23日に神奈川 DMAT 指定病院に指定されましたので、今後は研修などを受け、 DMAT の隊員になることを目指していきたいと思います。

曽根原純子(日本看護師協会認定専門看護師 4年目)

震災が起こったとき、精神看護の専門看護師(リエゾンナース)として、「何ができるのだろうか」と考え、心が揺れていました。モチベーションをなくしたり、ネガティブな精神状態、急性ストレスを起こしたりする看護師を元気にしたい、という思いでリエゾンナースになりましたが、今は「ここで私ができることは被災された方々の健康管理は当然ですが、避難所を運営されている方々や、救護に向かったスタッフ全員の健康管理を徹底すること」と思い、活動に注力しました。被災された皆様を救うためにも、救護している医療関係者が元気でいることが重要で、そのためのメンタルケア、健康管理を行いました。

数日間という短い期間でしたが、医療救護班として活動したことで、「看護師の在り方」を再認識させられたような気がします。今までは、全ての看護師に「情熱を持って看護して欲しい」と思っていましたが、100人いれば 100通りの考え方があり、自分に合った看護師になることが患者さんにとっても看護師にとっても一番良い道なのではないかと考えるようになりました。看護師と一言で言っても、様々な道がありますので、目指したい看護師を早く見つけて、それに向かって進んでいくことが、いきいきと元気な看護師で居続けられるのではないかと思います。

神奈川 DMAT 指定病院

横須賀共済病院は、平成 23年3月23日より、神奈川 DMAT 指定病院に指定されました。 DMAT とは、地震及び航空機・鉄道事故などの大規模災害の発生直後(概ね48時間以内)に活動できる機動性を持ち、救急治療を行うための専門的な訓練を受けた災害派遣医療チームであり、基本編成は、医師2名、看護師2名、業務調整員1名の計5名です。

神奈川 DMAT とは、神奈川県内外で大規模な自然災害、鉄道事故など20名以上の傷病者が発生した場合に迅速かつ的確な医療を提供するため、救急治療を行うための専門的な訓練を受けた機動性を持つ医療チームとなっています。

神奈川県では、横須賀共済病院を含め、13の病院が神奈川 DMAT 指定病院となっており、災害時の県民の命を守るため、災害時医療体制の充実強化に取り組んでいます。

また横須賀共済病院には、 DMAT の概念(組織)をイギリスから持ってきた DMAT のインストラクターを育てるために医師である橘田要一先生もおり、今後 DMAT としての活動も活発になります。

 

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