専門看護師・認定看護師の方へ
MRSAがクローズアップされたことをきっかけに感染管理の認定看護師になりました
「認定看護師」や「専門看護師」は、高度化・専門分化が進む医療現場における看護ケアの広がりと看護の質の向上を目的として、日本看護協会が認定する資格です。看護師にとっては、自分が高度な医療知識と技能を持っていることを公に説明できる大切な資格です。
私が感染管理の認定看護師になってから8年が経過しました。認定看護師を目指そうとしたきっかけは、当時、脳神経外科に所属していた際に、約170種類あると言われている抗生物質がほとんど効かない MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)が大きくクローズアップされ、自分の中で感染症に対する知識が乏しかったため、責任を持った行動ができないのではないか、と思うようになったことです。また、ちょうどその時、私が入職して10年が経過しようとしていましたので、自分がこの先、看護師として看護を続けていくにあたって、芯になるような「何か」が必要である、とも感じていました。病院全体を見渡した際に、「専門的な知識を身につけ、高水準の看護実践ができる看護師になりたい」そんな思いで、感染管理の認定看護師を目指しました。当時は、全国で感染管理の認定看護師が100名もいないときであり、神奈川県では、4人目の感染管理の認定看護師となりました。
感染管理の認定看護師として、私の使命は広がりを見せています
感染管理の認定看護師として、私が求められていることは、当院における患者さん、ご家族、看護師、職員、業者の方々など、すべての人を感染から守る活動です。感染管理認定看護師には、疫学、微生物学、感染症学、消毒と滅菌、関係法規などに関する最新の知識を基盤に、当院の状況に合った効果的な感染管理プログラムを構築することが期待されています。
また、院内感染対策に、問題となりうる薬剤耐性菌の感染発生動向を調査し、その対策を支援・助成するとともに、検出される各種細菌の検出状況や薬剤感受性パターンの動向を全般的に把握し、新規耐性菌の早期検出等を目的とした、院内感染対策サーベイランスの実施も重要であり、院内感染が起こらないようにすると共に、起こった際に、何をどのように対処していくのかを明確にしていくことが求められています。当院では、認定看護師の資格を取得した後に、認定の領域が関連する部署に配属されていますので、自分が取得した認定看護師の知識を活かして、活躍できるフィールドがあります。病院全体で、資格取得のためのサポートをしていただき、さらに資格取得後も柔軟に対応していただけますので、認定看護師としての活躍の場が院内外問わず、広がりを見せています。
病院という枠を超えて、関わる全ての人が、感染管理の知識を有している状態を目指します。
現在、当院の中で感染対策委員会や感染対策チームが設立され、他職種の方との連携・交流が図れるようになり、院内で横断的に活躍できるようになりました。今は、患者さん、医師、看護師、職員といった形で、院内にいる皆様を対象として感染管理の知識を広めていることが多いですが、今後は、病院という枠を超えて、患者さんのご家族様、地域にお住まいの皆様に広く感染管理の知識を身につけていただく活動をしていきたいと思います。院外講師を務めるだけではなく、積極的に地域の皆様と連携をとっていきたいと思います。
日常の何気ない行動を一つずつ改善していくことで、感染が起こらないようになります。考え方が分かり、行動が変わっていき、感染が起きないことが当たり前になる、そして、私が横須賀共済病院にいる、この地に住んでいる価値を、もっともっと高めていきたいと思います。
病院という枠を超えて、関わる全ての人が、感染管理の知識を有している状態を目指します。
現在、当院の中で感染対策委員会や感染対策チームが設立され、他職種の方との連携・交流が図れるようになり、院内で横断的に活躍できるようになりました。今は、患者さん、医師、看護師、職員といった形で、院内にいる皆様を対象として感染管理の知識を広めていることが多いですが、今後は、病院という枠を超えて、患者さんのご家族様、地域にお住まいの皆様に広く感染管理の知識を身につけていただく活動をしていきたいと思います。院外講師を務めるだけではなく、積極的に地域の皆様と連携をとっていきたいと思います。
日常の何気ない行動を一つずつ改善していくことで、感染が起こらないようになります。考え方が分かり、行動が変わっていき、感染が起きないことが当たり前になる、そして、私が横須賀共済病院にいる、この地に住んでいる価値を、もっともっと高めていきたいと思います。