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幅広い疾患に対応できるジェネラリストナースとは
高度化・専門分化が進む医療現場において、看護の分野でもエキスパートやスペシャリストの必要性が増しています。「認定看護師」や「専門看護師」といった専門領域の分化が進むにつれて、領域を特定せずに知識や技術・能力を発揮できるジェネラリストナースの存在意義も強くなってきています。ジェネラリストナースとして当院で活躍している看護師2名に話を聞きました。
実習指導者として表彰された今も変わらない、継続することの重要性
消化器外科に10年、外科に1年勤務した後に消化器内科・内分泌糖尿内科の混合病棟に勤務しています。入職7年目頃から、学生指導に携わるようになりました。5年前からは指導者育成も併せて担当するようになり、幅広く若手看護師の指導・育成に携わっています。意欲のある方にこそ、ぜひ来ていただきたいですね。当院は、やる気をバックアップする教育体制が充実しています。
学生指導を担当した当初は自分の経験を基に学生指導をしていましたが、徐々に自分の指導方法について「これで本当に合っているのだろうか」と悩むこともありました。そんな折、外部の長期研修に参加させてもらえる機会があり、教育に関する実習の基礎から学び直すことができ、評価の仕方も吸収することもできました。普段とは異なる環境で新たな考えに触れることができ、自分の考えていたことに自信を深められ、足りない部分は補いつつ、教育について改めて見つめ直す良い機会となりました。その際に、他院で看護学校の学生を受け持ち実習指導をしたことは、学生の心境や不安に感じていることを理解する上で大きく役に立ちましたし、改めて学生が実習する環境を整えることの大切さを実感しました。
一貫して私が心がけてきたのは実習生の学習効果が上がるようスタッフへの働きかけや実習環境を整えること。その成果が認められ平成25年度 神奈川県看護師等養成実習病院の実習指導者として表彰されましたが、それらの取り組みを継続してきたからこそ、表彰されたのだと思っています。高度な医療レベルにふさわしい看護を提供できるよう、学生指導と実習指導に携わってきました。これからも実習指導者育成と学生の受け入れ体制を、さらに整えていけるような動きをしていきたいですね。
男性看護師としての成長の軌跡、これからの目標
私の母親が看護師で、幼少期から看護師は身近な存在でした。職業として意識したのは私が18歳で入院した時のこと。精神的なケアを含めて自分を支えてくれた看護師の姿を見て、「人の役に立てる看護師になりたい」と強く思うようになり、北海道の看護学院を卒業し当院に入職したのが2005年。皮膚と創傷治癒の分野に携われ、幅広い経験が詰めると思い、北海道内の病院ではなく、仕事に専念できる場所を求めていたこともあり当院に入職しました。入職後は消化器外科で6年経験し、現在は泌尿器科に勤務しています。
看護師はまだまだ女性が多く活躍している職種ですが、男性看護師ならではの活躍の場も多くあります。私が勤務している泌尿器科で言えば、患者さまの8割~9割が男性の患者さまです。特に術後のケアでは、男性の患者さまは女性看護師に排泄ケアをしてもらうことに躊躇されることも多い。そのような時には男性看護師になら安心して任せてもらえることがあります。他にもストレッチャーからベッドに移動する際に、女性だけでは持ち上がらない場合にも力仕事で頼られることもありますから、日常業務の至る所で男性看護師が活躍できる場面があります。
今後の目標は、皮膚・排泄ケアの認定看護師の資格取得です。ストーマ(人工肛門)や褥瘡、排泄ケアまで横断的な最新の知識と技術を学べますので、入職当初からの目標であった皮膚と創傷治癒の分野での知識を深めながら、病棟全体の看護ケアの質向上に貢献していきたいですね。そして、さらには外来でストーマの患者さまと接することで、当院の発展や患者さまの笑顔にも貢献していきたいです。
ジェネラリストナースから学生のみなさんへのメッセージ
大串学生指導を担当している立場からすると、学生のみなさんが実習する環境を整えるには何をすべきかをいつも気にかけています。なぜなら、リラックスして実習に臨むことで実習の学習効果が向上するから。そのために病棟のスタッフにも協力を仰ぎ環境整備に努めています。
伊勢谷私が、当院を選んだのは「総合病院」「ジェネラリストナースが活躍している」「症例数がトップレベル(神奈川県における外科手術)」という点でした。現在、認定看護師の資格取得にも病院全体がバックアップしてくれますし、学習についても親身にフォローしてくれます。このように個々のキャリアアップを支援しれる風土のあることは、これから看護師を目指す方にとっても、大きな魅力だと思います。
大串そうですね。当院は地域の基幹病院としての役割を担っていますから、看護の領域も幅広く学びの多い職場です。看護師として経験を積む過程で、やりたいことが芽生えても、病院内の部署でその希望を叶えることもできますから、意欲の高い方にこそ当院で活躍していただきたいですね。
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最高の医療を提供する。意識の高いドクターと看護師。ベストな環境と教育体制が整っています
森美里(循環器内科6年目)